清水工房 山崎さんのレポート

 去る10月19日(金)、ジャグラ会館8Fの会議室にて、「第19回 自費出版アドバイザー養成講座 アドバイザー試験問題から学ぶ」が開講された。

 講師は、自費出版の世界で長く活躍している、岩根順子氏(サンライズ出版・滋賀)、川井信良氏(文伸・東京)、清水英雄(清水工房・東京)のお三方。全体の進行役は茨木隆宏氏(北星社・兵庫)が務めた。四氏はアドバイザー認定試験の審査員でもある。

 講座には、自費出版アドバイザーを目指す編集者や印刷営業の方、すでに資格を取得したアドバイザーなど、合わせて30名が出席。過去に実際に出題された問題を、誤答率の高かった順に出席者全員で考える講座となった。

 最も間違いの多かったのが、見返しについて。「コート系の紙は見返しに適さないといわれるが、その理由を2つ述べよ」という問題で、多くの受験者がインターネットで調べた安易な答えに終始していたという。全体としてどの設問に対してもインターネットからの転載が多く見られ、上辺だけの知識にとどまっている回答が少なくないと講師は指摘していた。

 知識を自らの血や肉とするためには、専門書を調べたり、実物を手に取ったりして、能動的に吸収しようとする気持ちが大切である。単に問題を解くだけではなく、自費出版アドバイザーとしての心構えを一から学ぶ講座でもあった。


チラシ